ザ・ローリングサンダーレビューでは、洋楽ロックに関する様々なガイダンスも掲載しています。

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椎名林檎

しいなりんご

日本

我が国が誇る、最強のディーヴァ。日本中に衝撃を与えたデビュー後の快進撃は説明不要だろう。ギターロックの復権に大きな役割を果たした。もはや存在そのものが芸術となりつつある。

1999年

※リンク切れの際はご容赦下さい。

※外部リンクについて


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無罪モラトリアム

1999年 1st Album

発売年代:1990年代

音色の種類:ハードトーン

必要熟練度:初級

ボーカルの種類:女性ボーカル

※各アイコンについて

収録楽曲試聴 : Amazon日本

PV試聴 : YouTube内検索

※試聴リンクについて

特記ポイントはありません

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朝の起床時に聞きたい

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夜の睡眠時に聞きたい

芸術を鑑賞したい

休日の午後に流したい

ロマンティックな場面で流したい

ドライブ時に車内で流したい【←オススメ】

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心折れた人達へ

大合唱したい

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※最新作はリスト抜けの場合があります

アルバム画像 1st : 無罪モラトリアム 1999
この国の若者を教育した一枚
アルバム画像 2nd : 勝訴ストリップ 2000
PV試聴 : YouTube内検索
アルバム画像 3rd : 加爾基 精液 栗ノ花 2003
PV試聴 : YouTube内検索
アルバム画像 4th : 三文ゴシップ 2009
PV試聴 : YouTube内検索

※未レビュー作品は、視聴サイトへ誘導しています

【このアルバムの制作メンバー一覧】

声/生ドラム/手/口笛/生ピアノetc
: 椎名林檎
電気式ギター/生ギター : 西川進
電気式ベースギター/手 : 亀田誠治
生ドラム/声/手 : 河村智康
電気式ギター/生ギター : 鈴木玲史

※掲載情報の信頼性について

※楽器の表記形式について


レビュー本文

無罪モラトリアム

※ジャケット画像をクリックすると、Amazon.co.jpのアルバムページに飛びます。

5.0点(5.0満点中)

クイーンオブオルタナティブ

※ジャンル表記は、ザ・ローリングサンダーレビューの独自命名です。


「この国の若者を教育した一枚」

無罪モラトリアム REVIEW
文責:ロリング君 レビュー投稿日時:2008.9.23 PM8:32
レビューNo:018 ショートカット:▼全曲採点表 ▼注釈

今回のテーマソング:2曲目「 歌舞伎町の女王 youtubeで検索する

※今回のテーマソングについて

日本が誇る
ジャパニーズロックの至宝のファーストアルバム。実は最初嫌いだったんすよね。 「 ここでキスして。 YouTubeで検索する 」 がラジオでよく流れ出した時、ちょうど アラニス・モリセット がブレイクした後で 「モノマネしやがって!」 と思った人も多かったはず。
しかしながら何かのきっかけでアルバムを聞いてみたら完全に参りました。むちゃくちゃかっこいいです。まあ今でも 「ここでキスして。」 はそれほど目立った曲ではないと思うんだけど、他の曲の殺人的なクオリティに土下座せずにはいられない

グッドサンダーポイントその1

洋楽的ロックのセンスを自然に発揮していることが衝撃

まず
冒頭の 「 正しい街 youtubeで検索する 」 にぶっ飛んだ。洋楽的ロックのセンスをこれほどまでに自然に発揮していることが衝撃だった。バックで鳴っているギターのフレーズやノイズこそ、誰もがやりたかったことをついにやってしまった事件だったのだ。

ローリングサンダーポイントその1

グルーヴとサウンドを楽しむ意識にシフトさせた功績

そして
大きな波にのるようなグルーヴとメロディー(特にサビ)を日本のバンドが表現できることを証明した。しかもこの名曲がシングルカットされていない! 「歌メロのみを聴く」 という一般人の意識をちょっとだけ 「グルーヴとサウンドを楽しむ」 という意識にシフトさせた功績は大きい。

グッドサンダーポイントその2

丸の内サディスティック神が宿っていたとしか思えない

特筆
すべきは全ロックファンをひれ伏させた 「 丸の内サディスティック youtubeで検索する 」。これぞ芸術と呼ばずにいられない言葉選びのセンス。
『♪報酬は入社後平行線 』 『♪リッケン620頂戴 』 『♪ラット1つを商売道具にしているさ[引用1] など狂気じみた天才的フレーズが炸裂するが、極めつけは 『♪そしたらベンジーあたしをグレッチで殴って[1] って神が宿っていたとしか思えない。
引用1:椎名林檎の楽曲 「丸の内サディスティック」 の歌詞より

ローリングサンダーポイントその2

洋楽メロディーを日本語に翻訳する能力が抜群

洋楽
に影響を受けたアーティストが必ずぶつかる壁が 「歌詞」 だ。曲を作るときにメロディーが(デタラメ)英語にのって浮かんでくる。これに日本語の歌詞を変えるときにどうしても雰囲気が損なわれてしまう。ようはダサくなってしまう。
なかには日本人のクセに自作の曲を英語で歌う輩もいるが、勘弁してもらいたい。それは 「逃げ」 である。ポイントは浮かんできた英語の語感に近い日本語をのせることだが、この椎名林檎にしても宇多田ヒカル、アジアンカンフージェネレーションにしてもそうだが、洋楽メロディーを日本語に翻訳する能力がずば抜けている。

ローリングサンダーポイントその3

桑田佳祐・岡村靖幸以来の革命である

二流
アーティストの場合、語感を優先しようとして言葉の意味をなくしてしまったり、逆にストーリーを描こうとすると洋楽的メロディーを殺してしまいドンくさいことになる。
アジカンの場合は語感最優先の断片的なフレーズでひとつのイメージを描くことに成功しているし、宇多田ヒカルは独創的な言葉の符割りと、ホンモノ英語と日本語英語を駆使することで、洋楽的メロディーを殺さずにストーリーを描く。
椎名林檎はこの両方に成功しており、独自の言語を確立している。日本語を英語っぽく発音した先駆者である桑田佳祐、同じくプリンスを日本語で解釈した岡村靖幸以来の革命である。

グッドサンダーポイントその3

洋楽ロックと比べても全く引けをとらない迫力がある

言葉
のことばかり述べたが、もちろん亀田誠治氏によるサウンドプロダクションも素晴らしく、洋楽ロックと比べてもまったく引けをとらない迫力がある。
最終曲 「 モルヒネ youtubeで検索する 」 も名曲だが (これもシングルじゃないなんて…)、この曲のアレンジが天才的。口笛とAメロのアコギで描く日常感も素晴らしいが、特にサビの 『♪とめどなく排出されゆき[引用2] のバックで上がっていくギターフレーズがたまらん。快感。亀田さんサイコー。このプロデュースが椎名林檎の大正ロマン+六本木ヒルズ(当時はまだなかったか。つーか行ったこともないんですが)のような世界観を最大限引き出していることは間違いない。
引用2:椎名林檎の楽曲 「モルヒネ」 の歌詞より

ローリングサンダーポイントその4

これほどまでのスケールを体現できたのは初めて

過去
にはチマチマ洋楽っぽいことをやってたミュージシャンはいたようだが、これほどまでのスケールを体現できたのは初めてではないだろうか。オアシスではないが、 「この国の若者を教育した」 一枚 [2]
無罪モラトリアム REVIEW 5.0 / 5.0サンダー
あなただけの名盤に出会えることを願って


無罪モラトリアム
椎名林檎 1999年 1st Album
総合得点 5.0サンダー
ゴールド・サンダートロフィー授与
THE ROLLING THUNDER REVIEW
※授与トロフィーについて


注釈

注釈 [1] : 「 Rickenbacker 」 。リッケンバッカー。アメリカ合衆国の楽器メーカーのこと。 620 は型式番号。
Rat 」。ラット。エフェクターシリーズ名のこと。アメリカ合衆国のエフェクターメーカー ProCo Sound, Inc. が製造。
Benzie 」。ベンジー。2000年に解散した BLANKEY JET CITY の Vo / G 浅井健一氏の愛称。
Gretsch 」。グレッチ。アメリカ合衆国の楽器メーカーのこと。浅井健一氏はこのグレッチを愛用。(↑本文 [1] に戻る)
注釈 [2] : イギリスのインディペンデント・レーベル 「 Creation Records(クリエイション・レコーズ) 」 の設立者 「 Alan McGee (アランマッギー) 」 は、 Oasis の 「 Noel Gallagher (ノエル・ギャラガー) 」 に向かって、 「お前たちはこの国の若者を教育しなきゃならないんだぞ!」 と言った (※筆者の記憶) 。(↑本文 [2] に戻る)
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全曲採点表 (黒雷は1点・白雷は0.5点)

5.0点
1. 正しい街
4.5点
2. 歌舞伎町の女王
5.0点
3. 丸の内サディスティック iTunesで購入
4.0点
4. 幸福論(悦楽編)
3.5点
5. 茜さす 帰路照らされど…
3.0点
6. シドと白昼夢
3.5点
7. 積木遊び
3.0点
8. ここでキスして。
3.5点
9. 同じ夜
4.0点
10. 警告
4.5点
11. モルヒネ
※日本盤の曲数です(日本盤ボーナストラック [※] を含む) ※レビューの盤種について
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